ある夢想家のジレンマ

転がるか、留まるか、それが問題だ。

仕事がつらいときに聞いていた曲たち

曲を聞くと当時の仕事を思い出す

最近は通勤時に英語教材を聞くようになったので、音楽を聞く機会がすっかり減ってしまった。精神衛生のためにも、通勤時ぐらいは好きな曲を聞いていたいと思うけど、少ない時間を有効活用しようと思うとなかなか難しい。CDを買う機会もめっきり減ってしまった。

学生時代は、日常の中に音楽があった。友人とCDや音楽雑誌を貸し借りしたり、ライブに行ったり、バンドで演奏したり。どんなに良い楽曲がリリースされていても、そういった音楽と日常との接点がないと、音楽を聞く機会は減っていくし、記憶にも残らない。

社会人になってからは、仕事のプレッシャーを紛らわすために音楽を聞くようになった。だから、音楽を聞けばその時にどんな仕事をしていたかを思い出す。それは大体苦しかったときの記憶だけど。

Itunesを眺めていたら懐かしくなって、印象に残っている曲を並べてみた。僕が聞いていた曲なので、他の人がこの曲を聴いたからといって役に立つことはないだろうけど、気に入った曲があれば聞いてみて欲しい。

斉藤和義 - ベリー ベリー ストロング~アイネクライネ~

この曲は関西の客先に駐在していたときによく聞いていた。まだ20代の駆け出しの頃だったから、「何でこの作業にこんなに時間がかかるんだよ。」と叱られて悩んでいた。そんな憂鬱な気分を紛らわすために、通勤電車でよくこの曲を聞いた。

この曲は、伊坂幸太郎の短編小説「アイネクライネ」で描かれている世界観をもとに、斉藤和義が作詞をしている。まるでドラマのような歌詞が好きで、「自分の仕事が一番辛いと思う奴にはならない」と言う歌詞を聞いて自分を鼓舞していたことを思い出す。

ちょうどその頃、妻(当時は彼女)と平安神宮で見た斉藤和義のライブが今でも印象に残っている。翌年に妻と結婚したけど、いまでもこの曲を聞くと、自分も小説の中の主人公になったかのような不思議な気分になる。

キリンジ - エイリアンズ

エイリアンズ

エイリアンズ

  • KIRINJI
  • J-Pop
  • ¥250

年末のテレビ番組、小田和正クリスマスの約束でカバーされていたのを見てから、ずっと気になっていた曲。発売時には聞いてなかったから、本格的に聞くようになったのはキリンジ解散した後のこと。

朝はアッパーな曲を聞くよりも、こういったしっとりとした曲を聞いて心を落ち着かせたいときが多い。ゆっくりとした時間が流れるような楽曲の世界観が、せわしない日常で疲れた心を癒してくれるようだ。

100s (ひゃくしき) - Leek Rag's Leek

Leek Rag's Leek

Leek Rag's Leek

  • 100s
  • ロック
  • ¥250

100sのアルバム「OZ」からの1曲。シングル曲である「やさしいライオン」からこの曲へと繋がる流れがとても好きだ。やさしいライオンは死や絶望を想起させる曲であるのに対して、Leek Rag's Leekはそこから這い上がるためのシニカルな現状批判の曲だ。

慰めあって楽観的になるのではなく、悲観的になり塞ぎ込むのでもない。ただ、事実を正確に把握して先に進めと教えてくれる。無機質なパーカッションと中村一義のハイトーンボイスが作り出す緊張感が癖になる。

Syrup16g - 生活

生活

生活

Syrup16gの曲はよく聞いていたけれど、その中から「生活」を選んだ。Syrup16gにはダウナーな曲が多いけれど、この曲は割と前向きな歌詞である。「涙流してりゃ悲しいか 心なんて一生不安さ」と開き直っている感じが潔い。

テンションを上げすぎない曲が好き

こうやって並べてみて分かったのは、アッパーな日本語ラップでテンションを上げていくより、心を落ち着かせていく曲の方が好きだったんだなということ。気を紛らわせなきゃいけないほど追い込まれた状況にはなりたくないけど、こうしている今も、仕事はかなり苦しい状況だ。